平素はビーフレンズの療育にご理解ご協力を賜り誠にありがとうございます。青空に入道雲が湧き上がる盛夏の季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

7月度は、心理士の村上による『自閉症スペクトラム障害について』と『発達性協調運動障害について』のテーマで社内研修を行いました。『自閉症スペクトラム障害』では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれるに至った歴史から振り返り、一つの事例を取り入れながら詳しく学びました。

『発達性協調運動障害について』では、その障害の捉え方やメカニズムに重点を置き、障害の特徴や療育支援の方法を学びました。通常、人は一つ一つの運動を行う際、深く考えなくても自然と体を動かすことができます。しかしその“運動”を細かくみると、実際には“目で見て”“関節を動かして”…など、頭の中で様々な情報処理が行われており、その結果“運動”として表現されます。ただ体の部位だけを動かすのではなく、目で見たり、頭を使ったり、色々な機能を使うことが重要であることを学びました。キッズでは、“視覚あそび”や“体幹あそび”など、まさに“目で見て身体を動かす”ことに重きを置いており、改めてその重要性を再認識しました。引き続き、子どもたちが楽しく遊びを行えるような環境づくりを行ってまいります。

ビーフレンズでは、心理士による相談支援も行っております。お悩みやご不明点がございましたら、保護者相談室でご相談承ります。

7月の工作は、（花火とうちわ）を行いました。紺色の台紙の画用紙に一面に咲き乱れるのは、２種類の花火です。花紙を小さく丁寧にちぎったものに水を糊を混ぜたものに付けて貼り付けます。パステルカラーの花紙がきれいに咲きます。花紙をちぎる時に「ビリビリ楽しい!」紙を破る感触を楽しみました。好きな色の花紙を台紙一面に貼りました。反対側には、トイレットペーパーの芯で作ったスタンプで自分の好きな色を何種類か選んでスタンピングしていきます。「ペッタン、ペッタン」など言いながらリズミカルに押し、大輪の花火が咲きました。夏の夜空に咲いたような花火のうちわの出来上がりです。素敵に仕上がった台紙を張り合わせて夏にぴったりのうちわの完成です。７月末にお持ち帰ります。お楽しみに！！

アートでは、（サンダルキーホルダー）をしました。今回は、両足の足形に挑戦しました。

最初に子どもたちに両方の足に絵の具を塗ることを伝えます。子どもたちは、好きな色を選びます。絵筆を使って足に絵の具を塗る感触が「くすぐったい！」と感じるので自然と子どもたちは笑顔になっていきます。片方の足が終わると終わった方の足は、タライの中に入れて洗うので、「気持ちいい。」と洗ってもらうことも楽しみます。絵の具を足に塗ることが苦手だと感じていた子もすぐにタライで足を洗うことが出来たので、ほとんど嫌がることもありませんでした。両足のスタンプは、サンダルを履いている様に加工し、とても可愛らしいサンダルキーホルダーの出来上がりです。

夏の間だけ、「選択自由あそび」を「夏の選択自由あそび」とし、夏ならではの水などを使う涼を感じることが出来るあそびに変更しております。「氷あそび」は、製氷皿やいろんな容器に水を入れて凍らせます。色々な大きさの氷を見て「わぁ！」と嬉しそうにし、実際に触れてみて「冷たい！気持ちいい！」など大喜びでした。最初は、あまり触れることが出来ないお子さんも少しずつ慣れてくると積極的に氷に触れていました。手の温度で氷が溶けてきて中に入っているスパンコールを手に入れることが出来るとまた嬉しそうに手に取って眺めていました。暑い日だったので気持ちよく遊ぶことが出来ました。

感覚統合は、「キッズ探検」ゲームをしました。柵で作った洞窟のような通路に蜘蛛の巣に見立てたゴムが張ってあり、「何をするんだろう？」と興味津々です。準備する時からとても楽しみな様子で見ていました。職員からコースの説明を受け、「よーいスタート！！」難しいところもありましたが、見事にゴール！最後にご褒美メダルを貰えて嬉しそうでした。くぐったり、跳んだりすることは、視覚とバランス感覚、視覚をしっかり使い、目でゴムを確認し、バランスを取っていました。

８月度は「夏」を意識した工作やアート活動にも取り組み、夏の選択あそびも７月とは違うあそびをいくつか計画しております。暑くもなってきますので、ご利用時は、水分補給の方しっかりと行い、お子さまの体調に配慮した活動を行って参ります。

また、キッズ初の親子イベント「親子で療育してみよう！！」も予定しておりますのでゆっくり、職員と保護者様でお話したり、保護者様同士でもお話して頂けたらと思っております。何卒、宜しくお願い致します。